“動物・虫”『飛蝗(バッタ)』
● 飛蝗(バッタ)に関する言葉:
囲碁: 
飛蝗(バッタ): 飛蝗(バッタ)、蝗害、
創作:     映画『エクソシスト2』(蝗害シーン)、
地名:     
人名:     
山:      
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その中から幾つか選んで

● 飛蝗(バッタ)
バッタ(飛蝗)は、バッタ目・バッタ亜目に分類される昆虫の総称。イナゴ(蝗)も含まれるが、地域などによってはバッタとイナゴを明確に区別する。英語ではGrasshopper。
キリギリスやコオロギよりも、乾燥していて草丈が短く、地面がかなりむき出しになっているような環境に多く生息する。キリギリスやコオロギは同じバッタ目で、体型もよく似ているが、違いも多く、
   ・ バッタは体が前後に細長く、触角は短い。    ・ キリギリスやコオロギの耳(鼓膜器官)が前脚にあるのに対し、バッタの耳は前脚ではなく、腹部の基部に1対ある。    ・ バッタのメスの尾部には産卵管があるが、長くはならず、あまり目立たない。    ・ バッタはほとんどの種類で、メスの方がオスよりも明らかに体が大きい。 などの特徴がある。
〇 跳躍、飛翔
昆虫の中でも特に後脚が大きく発達していて、後脚で体長の数十倍もの距離をジャンプできる。また、幼虫は翅がないが、成虫になると多くの種類で翅が伸び、空中を飛ぶこともできる。翅の構造は細くて不透明な前翅と、大きく広がる半透明の後翅からなる。

● 地上性と植上性
主な生活の場は大きく分けて2つ、地上性と植上性とがある。地上性の種類では爪の間に何もないか、あっても痕跡的な器官があるだけである。植上性では爪の間に吸盤状の器官が発達し、これで植物などにしがみつく。また、ガラスのような滑る面でも自由に歩き回ることが出来る。前者にはトノサマバッタ、カワラバッタ、ヒナバッタ、マダラバッタなどが属し、後者にはショウリョウバッタ、コバネイナゴ、オンブバッタ、フキバッタなどが入る。
〇 産卵
バッタは卵 - 幼虫 - 成虫という成長段階を踏む不完全変態の昆虫。幼虫と成虫は地上で生活するが、卵は浅い地中に産みつけられる。交尾を終えたメスは、地中に腹部を差しこんで産卵する。サバクバッタなどは普段の2倍くらいに腹部を伸ばして産卵する。卵はカマキリと同じように泡でできた卵のうに包まれる。時間がたつと土中で卵のうが固まり、季節の変化や乾燥から卵を守る。

● 相変異
サバクトビバッタやトノサマバッタといったいわゆるワタリバッタは、ときに大量発生して大集団飛蝗を作り、植物を食べつくす蝗害を発生させることがある。集団が通りかかった地域の田畑は壊滅的な被害を受け、さらに食べるものがなくなるとバッタの集団内で共食いが起こる凄まじさ。映画『エクソシスト2』の象徴的シーンに使われた。日本のトノサマバッタなどでも発生する現象だったが、近年はその発生を見ることはほとんどない。
バッタの幼虫は、低い密度で生息すると孤独相と呼ばれる単独生活を送るふつうの成虫になるが、幼虫が高い密度で生息した場合に群生相という飛翔能力と集団性が高い成虫に変化するという特徴がある。群生相の成虫は、孤独相の成虫にくらべて後脚が短く、翅が長いスマートな体型となり、体色も黒くなる。このように、生物の個体群の密度によって、その生物の体型が変化することを、相変異とよぶ。